一般ニュース 1月2010年

27/01/10 昨年10-12月期の輸入物価指数が4.3%下落 − 豪統計局
27/01/10 昨年オーストラリア国内線の定時運航率1位はカンタス航空
20/01/10 シドニー線を運休し、メルボルン線を増便 − ビバ・マカオ航空
20/01/10 暫定的なシドニーへの就航日を発表 − エアアジアX航空
20/01/10 日本航空が豪州線を撤退しても、豪州の航空会社がその穴を埋める
13/01/10 カンタス航空がアジア太平洋航空協会(AAPA)から脱退
13/01/10 11月のオーストラリアの貿易赤字が輸入の減少で17億ドルに
13/01/10 自由貿易協定による豪州輸出業者への恩恵は少ない−業界団体調査
06/01/10 ロサンゼルス行きのフライトの出発が23時間遅れる−カンタス航空
06/01/10 ASEAN諸国とNZとの自由貿易協定が今日から施行−豪連邦政府

                                                 

01月27日2010年 昨年10-12月期の輸入物価指数が4.3%下落 − 豪統計局
  オーストラリア統計局(ABS)が1月22日に発表した統計によると、2009年10-12月期の輸入物価指数(Import Price Index)が4.3%下落した。 この下落はおもに、世界の主要通貨に対してオーストラリア・ドルが強かったことと、電気通信機器、録音機器、再生機器、自動車の価格が下がったことによるものである。 しかし、金(非貨幣用)の輸入価格は反対に5.3%上昇している。 昨年1月から12月までの12ヶ月間の輸入物価指数は15.5%下落しており、12ヶ月間の下落率としては、1981年7月から1982年6月まで以来、過去最大の下落率となっている。 
  一方、2009年10-12月期の輸出物価指数(Export Price Index)も1.7%下落した、そのおもな原因は輸入と同じく世界の主要通貨に対してオーストラリア・ドルが強かったことと、石炭、コークス、豆炭の輸出価格が7%、金属鉱石と金属スクラップの輸出価格が1.9%下落したことによる。 逆jに輸出価格が上昇したのは、天然ガスと都市ガスが16.5%、金(非貨幣用)が6.2%となっている。 昨年1月から12月までの12ヶ月間の輸出物価指数は32.7%下落しており、12ヶ月間の下落率としては、1974年7月から1975年6月まで以来、最大の下落率となっている。 (Source: AAP, 22/01/10 "Import price index falls 4.3%")
01月27日2010年 昨年オーストラリア国内線の定時運航率1位はカンタス航空
01月20日2010年 シドニー線を運休し、メルボルン線を増便 − ビバ・マカオ航空
  3月28日からメルボルン線を1便増便するためにシドニー線を運休すると発表したあと、ビバ・マカオ航空は更にメルボルン線の増便を模索している。 
  同社のレッグ・マクドナルドCEOは、「週3便のシドニー線を運休する決定は、メルボルン線の成長を進めるもので、更に増便の計画がある。 現在メルボルン線は週3便運航しているが、満足する便数ではない。 しかし、急激に増便することは望んでおらず、徐々に増やしていきたい。 そして、シドニー線については運航コストやマーケティング・コストを考えると、週2便で残しておくのは無理がある。 就航当初から旅客の反応が良かったメルボルン線のビジネスを育成していくことが、より理にかなっている。 マカオからメルンボルンへの旅客需要は、シドニーへの需要より高い。 これも今回運航体制を変更した理由のひとつである。 シドニーからマカオまでを、すでに予約している旅客は、3月末まで引き続き取り扱い、12月にはシドニー線を再開する可能性がある。 我々はいつシドニー線を再開するのが一番適切なのかを判断するために、マーケットの状況を注視していく」と話した。 
  同社は当初、シドニー線を12月に再開するとしていたが、マクドナルドCEOはマーケットの状況で、来年1月や2月になるかもしれないとしている。 (Source: Travel Today, 14/01/10 "Viva Macau plots more capacity")
01月20日2010年 暫定的なシドニーへの就航日を発表 − エアアジアX航空
  エアアジアX航空はシドニーへ就航に関して、依然マレーシア政府からの許可を待っているところであるが、7月1日からの就航に向けて準備をしている。 同社のAzran Osman-Rani社長は、「シドニーへ運航開始は、マレーシア政府からの許可書が届けば、すぐにでも実施したい。 許可書の発行は数週間以内になるのではないか」と話した。 
  エアアジア航空の長距離線子会社の同社は、以前からシドニーへの就航を計画していた。 問題となっていた同社とマレーシア政府との争いはすでに11月に解決している。 Osman-Rani社長は、「本来なら初便を迎える前の、5ヶ月間チケットを売る時間が欲しいが、最低3ヶ月でも構わない。 シドニーへはデイリーで運航を開始し、就航後1年以内に出来るだけ早く1日2便体制にしたい」と話した。 (Source: Travel Today, 13/02/10 "AirAsia X sets tentative launch date")
01月20日2010年 日本航空が豪州線を撤退しても、豪州の航空会社がその穴を埋める
01月13日2010年 カンタス航空がアジア太平洋航空協会(AAPA)から脱退
01月13日2010年 11月のオーストラリアの貿易赤字が輸入の減少で17億ドルに
  11月のオーストラリアの貿易赤字額は予想よりも低かった。 これは輸入が減少したことと、中国からの鉱物資源の需要が引き続き堅調なことによるものである。 
  昨日発表されたオーストラリア統計局の統計では、11月のオーストラリアの商品・サービス貿易収支は17億ドルの赤字とし、10月の赤字は季節調整済みで20.8億ドルと改定された。 市場の予想では、11月の赤字額は18億ドルとなっていたが、それより低くなった。 
  輸出額が2%、輸入額が3%それぞれ減少した。 輸入の減少で大きく目立ったのは資本財が8%、金(非貨幣用)が34%それぞれ減少した。 しかし、クリスマス商戦を前に消費財は増加した。 輸出では石炭が5%、金属が14%減少している。 (Source: SMH/AAP, 08/01/10 "Decline in imports trims deficit")
01月13日2010年 自由貿易協定による豪州輸出業者への恩恵は少ない−業界団体調査
  昨日発表された業界の調査では、オーストラリアが締結した自由貿易協定(FTA)によって輸出業者が受ける恩恵はわずかであることが分かった。 
  オーストラリア産業グループ(Australian Industry Group)は今回の調査の結果を、政府の生産性委員会に提出するオーストラリアのFTA締結後の輸出への影響についての資料として使用する。 この調査は輸出の売り上げが4万ドルから10億ドル以上ある企業50社を対象に実施された。 
  今回の調査で5年前に締結されたオーストラリアとアメリカとのFTAについては、オーストラリアの輸出業者にとってアメリカ市場は依然困難であるとしている。 解答した80%の企業は、「アメリカとのFTA契約によって、輸出の機会は大きく改善されてはいない」、85%の企業は、「アメリカでの事業の設立には役に立っていない」としている。 アメリカ政府とのビジネス契約の進展については、87%の企業が、「FTAの効果は低いか、効果はない」としている。 そして、解答した企業すべてが、「アメリカ国内への投資の機会をもたらす効果はない」としている。 
  アメリカと同様の問題が、ほかの国とのFTA契約にも表れている。 チリとのFTAでは、解答した71%の企業が、「効果はない」としている。 一方、タイとのFTA契約はもっとも効果が出ているとしている。 恩恵があったとする企業は44%で、ちなみにアメリカとのFTAでは40%、ニュージーランドでは33%、シンガポールでは31%であった。 オーストラリアの企業は、タイを規模の大きな東南アジア市場へのバネにしようとしている。 オーストラリア産業グループのヒーサー・リダウトCEOは、「オーストラリア政府がFTA締結に費やす時間と労力、そして実際にオーストラリアの企業がそれによって受ける恩恵を考えると、疑問を持たざる得ない」と話した。 (Source: The Australian, 08/01/10 "Free Trade Agreements of little use to exporters")
01月06日2010年 ロサンゼルス行きのフライトの出発が23時間遅れる−カンタス航空
  カンタス航空の飛行機に不具合が生じ、450名の旅客はメルボルンで一夜を過ごすことになった。 
  同社のエアバスA380は、1月4日正午にメルボルンからロサンゼルスに向けて出発する予定であったが、燃料計器に不具合が発生した。 同機への旅客の搭乗は90分遅れて開始されたが、整備職員がこの不具合を修理するために、旅客は同機に乗ったままターマックで4時間待たされた。 アメリカ行きフライトに対する新しいセキュリティー対策では、旅客は修理の間機内に留まることになっている。 
  カンタス航空のオリビア・ワース広報担当は、「修理に時間がかかったために、乗員の勤務時間が長くなり、同フライトの出発は翌日まで延期せざる終えなくなった。 旅客には大変申し訳ないが、宿泊先が必要な旅客にはホテルを手配した。 このQF11
便の出発は1月5日午前11時に変更になった。 今回の遅れはさまざまな要因が重なった。 不具合の修理は旅客がセキュリティー検査を再度行なうことより、早く済むと思っていた。 旅客が一旦機内から出ると、アメリカの規則で再度機内の入る前に、旅客はもう一度セキュリティー検査を受ける必要がある。 これは旅客全員とすべての手荷物の検査が義務づけられている。 これらの理由によって、フライトの出発の遅れを最低限に留めるために旅客は機内で待機するようにお願いした」と話した。 (Source: ABC, 05/01/10 "Technical glitch strands Qantas passengers")
01月06日2010年 ASEAN諸国とNZとの自由貿易協定が今日から施行 − 豪連邦政府
  オーストラリアとしては最大となる、東南アジア諸国連合(ASEAN)とニュージーランドとの自由貿易協定(FTA)が今日から施行される。 
  連邦政府のサイモン・クリーン貿易相は、「この協定により、2020年までにオーストラリアからASEAN諸国へ輸出される商品のほとんどの輸入関税が撤廃される。 このFTAはオーストラリアの企業が新しいマーケットに参入できる歴史的な機会である。 今回のFTAは12ヶ所の経済圏をカバーし、オーストラリアにとってASEAN諸国との輸入と輸出を合わせた相互貿易量は、中国との相互貿易量を越えるものとなる。 このFTAによって、オーストラリアの企業が影響を受けるかもしれない輸入品が大量に入ってくると言うことではない。 このFTAによる脅威を感じるよりも、恩恵を受ける大きなチャンスと考えた方が良い」と話した。 (Source: ABC, 04/01/10 "Australia, NZ, ASEAN open free trade agreement")